バニラサーバでも解説しましたが、マイクラのサーバーはサーバ用のデータがあり、それを起動したサーバーに繋ぐことで遊べます。大まかな建て方として
- バニラ : いわゆる普通のマイクラ。外部にさらす場合荒らし対策が難しい。
- forge or fabric : MODを使えるサーバー。特殊なことがしやすいが、接続する側(クライアント)も合わせてMODを導入していないといけない。より凝ったことができるが、少々知識が必要。
- Spigot(Bukkit) : プラグインをサーバー側が導入するだけで特殊な機能をプラスできる。クライアントは特に何もしなくていいので、ユーザーフレンドリィィィー!!荒らし対策も割としやすい。
もうすぐ皆でこんなのも建てれるよ
マイクラのサーバーはSpigotがいいと思う
よっぽど特殊なことをしたいと考えてない限り、Spigotを用いたサーバーを建てればいいです。長年の蓄積があるので、荒らし対策、便利系、経済導入などの有益なプラグインが大量にあります。ただし、必要なメモリ量が増えるので、ラズパイサーバーの場合はあれもこれもっていうのは難しいです。色々調べて絞り込みましょう。
Bukkit(Spigot)と書いてますが、SpigotはBukkitから派生した物で、Bukkitより細かい設定ができ、動作を軽できます。個人的にはSpigotがいいと思います。ビルドした時はどっちもできるので、試してみるといいでしょう。
絶対ビルドした物を使うこと
Spigotは誰でも無料で使えるのですが、一つだけ厳しい掟があります。ダウンロードしたビルドツールを使って、自分でビルドすることです。ビルド成果物を配布しているサイトもありますが、ダメ。ゼッタイ。
配布物は最新ではない場合が多く、
めんどくさがって落とす→最新じゃないのでバグを見つける→製作者グループに文句→そもそも最新では直してある→なんで文句言われなあかんねん!!こちとら無償でやっとんねん!!
みたいな感じになってました。当たり前ですね。
そもそも更新可能な場合はサーバーを立ち上げる時にその旨が表示されるのですが、それすら見ないで文句言うモンスター利用者に辟易していた歴史があります。今は悟りの境地なのかなぁ……。
閑話休題。しつこいけどビルドは自分ですることです。
Spigotをビルドしてみる
Spigotのことは上記のリンクに書かれています。英語ですがggrksって言っちゃうと終わってしまうので。ビルドしてインストールするまで解説していきます。
BuildToolsのダウンロード
SpigotのビルドにはBuildToolsと言うのを使います。
まず、git が必要なのでインストール。次いで、ビルド用のディレクトリを作成します。ビルドの際ゴチャゴチャといろんなファイルが生成されるのでわかりやすくするためです。そしたらBuildToolsのダウンロード。済んだら –rev latest をつけて実行すればビルドを始めてくれます。
sudo apt install git
mkdir spigot
cd spigot
wget https://hub.spigotmc.org/jenkins/job/BuildTools/lastSuccessfulBuild/artifact/target/BuildTools.jar
java -jar BuildTools.jar --rev latest
結構時間が掛かるので、ボチボチ建築でもしながら待つといいと思います。20分くらい掛かりました。 [INFO] BUILD SUCCESS と出たら成功です。下記のような諸々が増えているはずです。
$ ls
apache-maven-3.6.0 BuildTools.jar Bukkit Spigot work
BuildData BuildTools.log.txt CraftBukkit spigot-1.14.4.jar
この中の spigot-1.14.4.jar が必要なファイルです。サーバー用のディレクトリに移動させましょう。ついでに名前が長いので簡単に spigot.jar 等に変更しておくといいかもしれません。
mv /home/server/spigot/spigot-1.14.4.jar /home/server/mcserver/spigot.jar
残ったファイルは消してしまっても構いません。消す時は、
rm -r /home/server/spigot
でディレクトリごと消去できます。残しておくと再ビルドが幾分早くなるっぽいです。試してみましたがうぅん……、微妙。どっちでもいいです。
Windowsでもできる
Git Bash と言うアプリを使えば Windows でもビルドできます。PCの性能しだいですが、こっちの方がビルド早いです。まぁ、ラズパイより低スぺのPCってことはないですよね。
Git Bash は Git for Windows の一部なのでそちらをインストール。
インストール時はひたすら Next で大丈夫です。終わったら「ここに入力して検索」のところに Git Bash をコピペ。コマンドプロンプトが起ちあがります。後は cd やら java やらコマンドを駆使して同じようにビルドできます。
Spigotサーバーの起動
ラズパイにおけるJVMの引数について
Spigot サーバーの起動自体はバニラの時と同じです。java コマンドを使用して各種フラグを付けます。
java -server -Xmx2560M -Xms2560M -XX:+DisableExplicitGC -jar spigot.jar
今のところこんな感じでいいと思います。あんまり弄るとおかしくなります。プラグイン無しのデフォルト設定でボッチあそびの場合、メモリ使用量が2Gを超えることがない感じなので、後はプラグインや同時接続数などで調整するといいでしょう。Xmx Xmx は1024 の倍数と書かれていたり、半端な数だったりでまだ勉強中です。
バニラの時のように Done まで行ったら完了です。
設定はspigot.ymlで
spigot の設定は一度起動すると作られる spigot.yml で行います。
多分かなり長くなるので分けます。